七班

□面影
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 暖かな午後の昼下がり。カカシ班率いる第七班は本日も任務を遂行すべく、ある集合場所へと集まっていた。勿論四人居るはずのものが、未だ三人であったが。

「記録更新ね」
「今までの中で最高だってばよ…」
「………」

 三者一人一人、同じ様で異なった反応を見せるのは端から見たら何事かと思うが、ある特定の人物達にとってはこれを日常茶飯事だと思ってしまうのが普通である。
 今までの最高は5時間26分48秒。そして本日はその記録をぬりかえて、未だ更新中である。それ程まで畑カカシと言う人物の遅刻癖は酷い。

「もう疲れたってばーっ!」
「お前は無駄に動きすぎなんだよ、ドベ」
「サスケッ…お前ってばホントムカつくっ…!」

 三人も三人でこの長い時間を無駄に過ごしていた訳では無い。自らが出来る限りの修行をやり、且つ1人では出来ない修行にも進んで取り組んだ。
 その事についてナルトが一言申せばサスケが悪態をつく。逆もまた然り。サスケの事をライバルと思っているナルトにとって、サスケの言葉に隠された助言に気づくはずもなく、喧嘩腰になることが多い。サスケもサスケで素直に言ってやれば良いものを、それが出来ないのが彼の短所。



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