彼女と工場地帯と俺。

□一方的な女の子
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いつもと同じ
いつもと変わらない


そんな日常が続く筈だった。


俺は年齢が違う周りと馴染めず、友達が少ない。
だから昼飯はいつも1人。

今日も1人で学食で飯を食う…筈だったんだけど。




「ここ、いいかな!?」


「え…?あ、あぁ…」


女の子が俺の前に座ってきたところで、いつもとは違う日常になった。




彼女は確か…


「あたし、要!君、おんなじクラスの銀琥クンだよね!?」


"要ちゃん"という、俺と同じクラスにいる子。


俺とは違って、いつも楽しそうに大学生活を送っている背の小さな女の子だ。

…だけど、なんでそんな子が俺なんかに話しかけたんだ?


学食は混んでない…むしろ空きすぎて、空いてる席なんて沢山あるだろうに。


「…そうだけど」


彼女はニコニコとしながら喋る。


「君いつも1人だから。寂しくないの?」


くっ…
こいつ、俺のこと見下してるのか?



「あたし、君と話してみたかったんだ!」


嫌な顔をしていた俺は、唖然としてしまった。
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