ShortⅡ
□バカップルの方程式
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「保くーん!!」
「飛鳥くーん!!」
だきっ、ぎゅー。
そんな効果音が聞こえそうなほどきつく二人は抱き合う。
「本当に二人は仲がいいよねー」
「ですねー」
夫婦二人ものほほんとした笑顔で見守る。
そんな二人は飛鳥と保。
通称、放送部のバカップルである。
「保くん保くん、あーん」
「ぱくっ。ありがとう飛鳥くん、すごく美味しい!」
「だろだろ!だから保くんにも食べてもらいたかったんだ」
「じゃあ俺からも…あーんっ」
お弁当の食べさせ合いは当たり前。
「……保くん、飛鳥くん」
「れんれん、何?」
「それ…読みづらくないか…?」
「「そんな訳ないじゃん」」
滑舌練習の際に保の膝の上に飛鳥が乗っているのも、よく見る光景。
飛鳥が一番に頼るのは保だし、
保は困った時、すぐ飛鳥に助けを求める。
「……バカップルだよなぁ…」
ラジドラ関連で飛鳥の世話になっている颯がぼやく。
目の前では、保が買ってきたらしいポ●キーで、保と飛鳥がポッ●ーゲームをしている。
「…でもまぁ、」
当人たちが幸せなら、それでいいのかな。
そんな優しい呟きは、最後のポッキ●が噛み砕かれる音にかき消された。
●ッキーという距離の消えた二人は、憚りもせずに口付けていた。
バカップルの方程式
(飛鳥×保＝バカップル)