Short
□課外授業は青空の下で
1ページ/1ページ
チャイムが鳴っている。
授業が始まるな、と屋上の給水塔に寝転んでいた蓮は漠然と思った。
「なーにやってんだよ」
と、視界に逆さの、見知った顔が入ってきた。
「…お前には関係ねーよ、ケント」
着崩した制服と、何故か妙に似合うサングラス。
よくこの給水塔で会う、ケントだ。
「関係なくねーよ、オレもお前も、授業サボってるからな」
確かにそうだ。
自分もケントも、不良だから。
「それに、」
ニカ、と逆さの視界でケントが笑った。
「オレ、蓮のこと好きだからな」
課外授業は青空の下で
(…は?)(もう一回言ってやろうか?)(い、いいっつーの!//)