書庫

□可愛い君にキスしたい 〜生徒会長ver
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放課後の生徒会室。


俺は後輩とパソコンに向かっている。


午後5時半。

外はもう暗い。



データの打ち込みを残して、

他の委員のヤツらは帰らせた。


そうすると、案の定、この可愛い後輩は

いつものごとく俺の手伝いをしたいと

居残りを決めてくれた。





俺の名前は西畑 聡。

3年8組出席番号27番。

得意科目は数学と化学。

部活には入部しておらず、生徒会で会長をしている。


高校生活は生徒会の仕事をこなしながら、

片桐と言うヤツの面倒を見つつ、

大学入試のための勉強と

恋に日々を費やしている。




「深山くん、終わった?」



俺は隣に座っている少年に声をかけた。

この少し小柄で

一生懸命にキーボードを叩いている少年は

生徒会書記の 深山 賢くん。



女の子と見間違えるほど可愛らしく

真っ黒な髪とぱっちりとした大きな目。

この子犬は今年1年生としてこの学校に入学した

俺の意中の子だ。



彼の名前を(うっかり)最近まで

『みやまくん』と間違えていたのは秘密…

にしている。





「あ…、もう少しでおわります。」


子犬は俺に大変可愛らしい笑顔を向ける。

俺はその笑顔に胸が高鳴るのを抑えながら

「焦らなくていいよ。」

と冷静に微笑み、

「だいぶ、打ち込みも早くなったね」

と、喜びそうな言葉を添えた。




途端にその笑顔が

またぱっと明るくなる。



マズイ…

俺はこの笑顔に幾度となくメロメロにされている。

この笑顔のおかげで日々学校に来て

一日ハードなスケジュールをこなす事が出来るが、

夜の性欲処理も半端ない。
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