軽音な話!
□#1 合格!
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俺達は今、桜が丘高校に来ていた。
桜が丘高校は今年度から共学になった女子校で、俺達は『近いから』という理由のもと、桜が丘高校に受験したのだった。
「なぁ、恭。俺…受かってるかな……」
「さぁ、わかんねぇよそんな事」
「そう…か……「でもな。お前の努力は知ってる。だから、きっと受かってるさ」ありがとう恭ぅ!!」
そう言って、俺の仲間……名前は海津錬治というんだが、錬治が俺に飛び付いてきた。
「るせぇ!」
「グハァッ!!」
俺は錬治の腹を叩き殴った。
「い、いぃたいぃぃぃ!!」
そう言って、錬治は踞る。
そのせいで、俺達は注目を浴びてしまった。
「ったく、注目浴びちまったじゃねぇか…。さっさと行くぞ」
「お、おう……」
腹を押さえる錬治を他所におれは合否の確認をしにいった。
「えーっと、俺の番号は……326番か…。326番。326番………………………。あった!」
俺は自分の番号を見つけ、それなりに喜んでいた。
その横では、錬治が合否確認をしていた。
「328…。328……………………。あっ!あ……あったァァァァァァァァ!!」
「るせぇよボケ!」
喜んでいる錬治に対し、蹴りを食らわす。
「ぶるあぁぁぁぁ!!」
変な断末魔を上げ、錬治は崩れ散った。
「安心して逝くがいい」
「死んでねぇよ!!」
そんな話をしていたら、またもや注目を浴びてる事に気付いた。
「また注目浴びちまったじゃねぇか……。さっさと行くぞ」
「俺は恭が親友なのか週三のペースで疑問に思うぜ……」
「さぁ?」
「親友って断言してくんねぇの!?」
そんな事を話ながら、俺達は桜が丘の校門から出た。
「あっ!そうだ恭!奏と祭誘って飯食いに行かね?合格祝いって事でさ!」
「ん。まぁ別に良いんじゃねぇか。アイツラも合格してるだろうしな」
奏と祭というのは……中学の時、ここにいる錬治と俺、奏と祭、それに今はいないが大和の五人でやっていたバンドの仲間だ。
「奏と祭に会うのは一週間振りだな。っと、取り敢えずメールするぜ!」
そう言って、錬治がメールを送ってから五分後……。
返事が帰ってきたようだった。
「あの二人も良いってさ!現地集合だから今すぐいこうぜ!」
「あぁ、分かった」
そう言って、俺達は待ち合わせ場所に向かい……