Novel〜木星〜

□夜天くんはあたしが守る!美奈子のナース大騒動再び!
1ページ/1ページ

〇スリーライツマンション〇

大『夜天、起きなさい。大学遅れますよ。』

夜『頭イターイ…』

大『…??』

夜『大気、体温計持ってきて〜』

大『はあ』

大気、体温計を持って来る。

大『どうぞ。』

数分後…ピピピピピ!

大『三十八度…今日は大学休みなさい。』

夜『…は〜い…』

星『じゃあな!』

大『いってきます。』

夜『(あ―ぁ、暇だなぁ…)』

夜天ベットでゴロゴロしている。

夜『(あ、美奈に今日学校行けないって連絡しなきゃ)』


プルルルルッ

♪〜♪♯〜

美『あ。夜天君だ!』

美『もしも〜し♪夜天君〜?』

夜『あ。美奈?今日ちょっと熱でちゃって大学休むんだ…ごめんね』

美『え゛え〜熱!?大丈夫、辛くない!?キャ〜!』

夜『大丈夫、だから心配しないで。大学サボっちゃダメだよ。』

美『……』

夜『あれ?美奈…?』

ツーツーツーツー…

夜『まさかとは思うけど…』

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
美『大学なんていってる場合じゃないわ!!
この愛野美奈子、夜天君のお見舞いに行くしかありません!』

ダーシュッ

急いでスーパーに向かい、お見舞いに必要なものを買って行く。

美『お粥の材料はきっと夜天くんちにあるから…
あとはリンゴとポカリと…』

思い付くままにカゴに入れ、スーパーをあとにする。

美『さて急がなくちゃ』
スリーライツのマンションまで走る美奈子。

〇一方、夜天は…〇

夜『まさかと思うけど、美奈来たりしないよね…
すっごく嫌な予感がする…
なんか具合悪くなってきた』

つぶやくと、タオルケットを頭までかぶり布団にもぐった。

美『お、もうすぐ着くわね!』

すたすたすたすた…

美『お!着いた着いた!』

ぴんぽーん!

夜『げっ!まさか!』

美『やてんく〜ん!』

夜『やっぱり…』

夜天玄関のドアを開く。
美『夜天君!大丈夫?心配できちゃった!』

夜『…ありがとう…大学サボったの?』

美『え、あはははは…』
美『…そ、そんな事より、今お粥作ってあげる!』
キッチンに向かう美奈子。

夜『ま、いいけど。僕も美奈に会えて嬉しいし。』

美『え?なんか言った?』

夜『なんでも。』

美『…??』

夜『それより美奈、お粥なんて作れるの?』

美『任せなさい!
愛をこめて作るから!
さ、夜天くんは寝てて』

そう言うと美奈子は夜天の背中を押すようにして部屋につれていく。

美『待ってて!
すぐに作るから』

夜『美奈…ほんとに大丈夫かな…心配…』

美奈子はキッチンへ向かう。

美『さーてと。
風邪といえば卵粥よね。
まずはお米をといでー』

ガッシャーン

美『いやだーお鍋落としちゃったわ!
まぁ大丈夫、気を取り直して!
さぁお米をとぎましょう』

そしてお米をとぎはじめるも…

ザーッ

美『きゃあお米が!
落ち着くのよ美奈子!
もう一度やり直せばいいんだわ』

そしてまたとぎなおす美奈子。

『水をいれてっと、』

蛇口をひねるとテレビをふと見る美奈子。

‘スリーライツの謎にせまれ!今日はスリーライツの皆さんに密着取材をしてまいりました。’

『うっそー!やだ夜天くんかっこいいー!へー夏に写真集発売か!買わなきゃ〜!』

ざーゴボッゴボッ

美『なんか変な音が?』
『あ゛〜!!』

シンクを見ると水のいれすぎですべてお米がながれでて、排水口に詰まっているではないか!

美『やだー。…またやっちゃったわ!』
美奈子がやり直そうとしていると夜天が来る。

夜『美奈、なんかさっきからすごいにおいがするんだけどだいじょうぶ?』

美『すごい臭い?…くんくん…げーほんと!』

美奈子鍋の蓋をあける。
美『うわどゅわげー!仝!々》¥!』

夜『ゴホッゴホッ』

美『あーお湯わかそうと思って、奮発してミネラルォーター買ってきたのに間違えてお酢いれちゃった!』

夜『ひぃ…』

美『じゃあこれ捨てなきゃ!』
そう言って鍋をもつ美奈子。

こけっ

美『きゃあっ』

転びそうになった美奈子を夜天が支えたが…

ばしゃっ

夜美『あ゛〜!』

夜『美奈!大丈夫?』

美『大丈夫よ…
夜天くんは?』

夜『僕も大丈夫だけど…
ここ片付けなくちゃ…』

美『大丈夫です!
あたしに任せなさい!』
そう言って床をふく美奈子。

夜『僕がやるからいいよ。
火傷したらどうするの』

そう言って美奈子の手から雑巾をとり、床をふく。

美『夜天くん、ありがとう』

夜『いーえ。』

美『じゃああたしお粥の続きやるわね』

そしてまたお湯をわかしはじめる美奈子。

美『お湯…ぐつぐつ』

美『お米といでよーっっと!』

〇数分後〇

美『できた!できたわ!』

夜『よかった。』

美『どうぞ♪』

夜『(ドクン…ドクン)』

ぱくっ!

夜『おおおおおいしいよ!』

美『ほんと?私も食べてみよ!』

夜『や、待って…』

ぱくっ!

美『どわっ我ながらまずいわ!』

夜『我ながらまずいって…』

美『ごめんなさい。…風邪の時にこんなもの…』
夜『いいよ。美奈が作ってくれて嬉しいよ。』

美『夜天くん…』

夜『おいで』

美『?』

言われるままに夜天の側による美奈子。


ちゅっ

美『夜天くん?』

夜『風邪って人にうつすと治るって言うでしょ。
だから僕の風邪美奈にうつしちゃおうと思って』

美『夜天くんの風邪なら喜んでもらっちゃうわ』

夜『じゃあ、もう1回』

夜天はリンゴを口に含むと、もう一度美奈子にキスをする。

美『ちょ…』

夜『これで僕の風邪治るね』

美『夜天くん…』

真っ赤になる美奈子を見てほほ笑む夜天。

美『もし私が明日風邪ひいたら夜天くんお見舞いきてくれる?』

夜『当たり前でしょ。美奈に会えないなんて僕が我慢できないよ。』

美『夜天くん!』
すると夜天がもう一度キスする。

その時だった

がちゃっ。
大『夜天は自分の部屋で寝てるので気にしないで下さい。』

亜『すいません…夜天さんが風邪ひいてる時に…』
パタパタ

亜大『キャ〜!』

大『ちょっと夜天!リビングで堂々とキスしないで下さい!さっさっと自分の部屋行って寝て下さい!』

夜美『は〜い…』

美『あ、じゃあ私帰るね!』

夜『いいよ、もうちょっといればいいじゃん。』
美『あ…じゃあもう少しだけ』

そうして二人は夜天の部屋に入る。

夜『あーびっくりした。
まさかあそこで大気たちが帰ってくるとはね』

美『ほんとびっくりしたね』

夜『美奈』

夜天は美奈子の手をひき、ベットに押し倒す。

美『夜天くん…』

夜『僕一応風邪ひいてるし、もう寝なきゃね。
美奈一緒に寝てよ』

美『うん…夜天くん、ずいぶん元気になったみたいね』

夜『美奈が来てくれたからね』

ちゅっ

夜天は美奈子の頬にキスをする。

美『夜天くん』

ちゅっ

美奈子も夜天にくっつき、額にキスをする。


美『夜天くん』

夜『美奈』

その日美奈子はスリーライツマンションにお泊まりする事になりました…


〇翌朝〇

美『おはよー夜天くん』
夜『おはよ。僕風邪治ったみたい。』

美『私も平気みたい。』
夜『さっ美奈、リビング行って朝ご飯食べよう。』

がちゃ

美『あ、亜美ちゃん!?』

亜『み美奈子ちゃん!?』

大『夜天…』

夜『大気…』

美『ななんで亜美ちゃんがまだいるの!?ま、まさか…』

亜『ち、違うわよ!お勉強がはかどったから遅くなっちゃってお泊まりさせてもらったの!』

夜『へー…』

大『へーってなんですか?亜美さんの言ってる事はほんとですよ!』

夜『どうせやることやったんでしょ』

大『夜天!
私はあなたとは違います』

夜『そりゃそうでしょ。
僕たちは愛し合ってるから。
ね!美奈。』

美『もちろんよ!』

大『失礼な。
私たちだって…ねえ亜美さん』

亜『えぇ…』


夜『まぁ、いいけどね…』

こうしてイチャこらしすぎの四人組の1日が終わりましたとさ。


   えんど

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ