Novel〜月〜

□6.星野の想い!ゆれるうさぎ
1ページ/1ページ

夜。

う『まもちゃん…
今日も、連絡がなかったね…
あたし…心配だよ…まもちゃん…』


翌日の学校。

美『亜美ちゃんレイちゃん!
最近彼氏とはどうなのよ!』

亜『どうって別に…』

レ『特になにもないわよ』

美『あらーつまんない!
うさぎちゃんは衛さんとどうなのよ?』

う『うん…』

美『うさぎちゃん?』

そんな様子を、星野は見つめていた

ま『星野くん…』



放課後。

星『なんだよ話って』

ま『うん…実は、うさぎちゃんのことなんだけど…
最近、なんだか元気がないだろ?
なにかあったのかなって気になって…』

星『あぁ…彼氏とあんまり会えてないってのは聞いてるけど』

ま『星野くんも、うさぎちゃんのことが気になっていたんだろ?』

星『ばれてたか。
まぁ、みんなにも分かっていると思うけど、俺はあいつのことが好きだから。
あいつのためになにができるかって、考えてるんだ』

ま『だけどそれじゃ星野くんだって…』

星『俺のことはいいからさ!
木野も、あいつのこと。気をつけて見ててやってくれよ。
じゃあ、俺今日新曲のレコーディングあるから、じゃあな!また明日!』

ま『あ…星野くん…』

ま『(じゃあ一体…星野くんの心配は誰がするんだい…
あたしには、なにもできないって言うのかい…)』


その夜。

大『急にドライブに誘ったりしてすみません。
どうしても亜美さんに、この夜景を見せたかったんです』

亜『すごく嬉しいです…大気さん、ありがとうございます』

大『亜美さん』

亜『は、はい』

亜美にそっとキスをする大気

亜『…(真っ赤)』

大『行きましょうか』





ピンポーン

う『星野!どうしたの?中に入って』

星『いや、ここでいいんだ。
あのさ、おだんご。
迷惑かもしれねぇけど…俺んとこ来いよ。
俺は絶対、お前を裏切らない。
傷つけたりしないから…俺にしろよ』

う『星野………
気持ちは、すっごく嬉しいんだけど、あたしはまもちゃんを裏切れない。
星野、ごめんね…』

星『そっか。
俺は、どんなお前も受け止めるよ。
だから、さ。
さみしくなったら、俺のとこ来いよ。
俺はいつでも待ってるから。
じゃあな、遅くにごめん。また明日!』

う『星野…』


一方こちらは、スリーライツのマンション

美『どうしてあたしのこと誘ってくれたの?』

夜『暇だったから』

美『暇だから、誘ってくれたの?
あたしを?』

夜『鈍いなー!
君だから、一緒にいたいって思ったの!
じゃなきゃオフの日にわざわざ呼ばないよ』

美『夜天くん、それはあたし、期待しちゃっていいのかしら!』

夜『好きにして』

美『(これは期待していいの?だけどまた…
また、あたしの恋は…)』

急に思い詰めた表情になった美奈子を夜天は見つめていた。





その頃、まことは昼間のことを思い返していた。

ま『(星野くん…あたし…)』

おわり★

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ