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□ねぇ、笑って?
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ゴロゴロゴロ

やっぱり何もしないで部屋でゴロゴロするのも必要だよね
ポケモン勝負も楽しいけど、毎日は流石に俺もポケモンも疲れる
って事で今日は「月刊ポケモン」でも見てゴロゴロしよう
うん、そうしよう


「おー…このポケモンすげー」


バタンッ!


「ん?」


扉の開く音がしたから、そっちを見た


「………」

「あれ?トウコ?」


そこにはトウコが立っていた
確かトウコは今日チェレンと出掛けるとかなんとか言ってた気が…


「と…とりあえずどうした?
チェレンと出掛けたんじゃなかった…」

「トウヤーーー!!」


ガバッ


「えっ…ちょっ…」


突然トウコが抱きついてきた


「トウヤー…」

「落ち着けってトウコ。どうした?チェレンと何かあった?」


俺はぎゅうぎゅうと抱きついているトウコを体から剥がして言う


「………」


俯いて黙っているトウコ

この様子だとどうもそうらしい
ったく…何してんだチェレンの奴

頭は良いけどこういう事はまるで駄目だからな…


「落ち着いて、何があったか話せるか?」

「…うん」

「何があった?」

「あのね…チェレンがベルも一緒に出掛けようって言ってきて…
私、今日は2人で出掛けられるって凄く嬉しかったのに…チェレンは違った
それで嫌になって帰ってきた」

「あー…なるほど」


チェレンはもっと女心について学ぶべきだよなー…


「どうせチェレンは私と2人でいるよりベルと一緒の方が楽しいんだ…」

「いや、そんな事ないと思うけど(トウコと2人きりだと思うと緊張して思わずベルも一緒に…って言ったんだろうな…あいつ)」

「でも…」


かなり沈んでる
トウコらしくない

あ、そうだ


「…遊園地行かない?」

「え?」

「俺、久々に観覧車乗りたくてさ」

「トウヤ…。うん!行く!」

「よし、じゃあ今から行くか!」

「うん!じゃあさっさと準備してよね!
私、下で待ってるから!」

「りょーかい」

「早くね!」


そう言ってトウコはバタバタと下に降りていった


「元気になったか。
ま、トウコの為だしな」


君の為なら
自分の予定が狂ったって構わないから



ねぇ、笑って?



【END】





トウヤの口調がイマイチわからん(笑)

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