Peaceful Life
□俺様ランチタイム
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「よォ、○○」
「……ロー先輩」
「二人きりの時はローって呼べよ」
「いや、二人きりじゃないですから。思いっきり昼休みで賑わう教室の中ですから」
毎放課と言っていいほどの頻度で私の教室までやってくるのは、二年生のトラファルガー・ロー先輩
それはもう、私はこの人に一日何回会っているか数えきれないほど会っている
「ロー、こんなところにいたのか」
「…ペンギン」
「ペンギン先輩!」
現れたのはロー先輩の友達、ペンギン先輩だ
紳士的な立ち振舞いとその容姿で、学年を問わず女子からの人気が高い
ロー先輩も何故か大人気だけど
「なんだ、コイツが来た途端に目キラキラさせやがって」
「ペンギン先輩は優しいしかっこいい、その上成績優秀スポーツ万能ですから」
「○○、褒めすぎだ」
「それに比べてロー先輩は容姿は百歩譲って良しとするものの、自意識過剰、ストーカー、変態」
「おい」
「ロー!ペンギーン!○○ー!」
「あ、シャチせんぱーい!!」
「また邪魔者が増えた」
「邪魔っ!?」
続いて現れたのはシャチ先輩
この人もロー先輩の友人だ
「○○、またローに捕まってたのか〜」
「しょっちゅう私の教室に来るんですよ。なんとかしてください」
「んー、無理っ!」
「シャチ先輩…」
これが私の昼放課
毎日こんなかんじだから、同級生の友達と弁当を食べる機会が全くない
「このままじゃ私、本当に友達できませんよ」
「友達なんかいなくたって俺がいてやるよ」
「ありがた迷惑でーす」
「とりあえず飯食いたいんだけど〜」
「そうだな。○○、一緒に食うか?」
「つーか一緒に食え」
「……(何様だこの人)」
なんだかんだで、私は今日も目立つ先輩達と昼を過ごす
俺様ランチタイム
「○○、あーんしろ」
「何回言えばわかるんですか、しませんよ」
「毎日言ってるよな、ソレ」
「ローも懲りないな」
「○○は照れてるだけなんだ。お前らさえいなけりゃ…」
「いや、変わりません」
まぁ、退屈しないからいいか
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