12/28の日記

23:49
[ネタバレ]リターンズのプロット(現実ボーイ、ルーレット編)※追記補足1/22
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【夜・迷界グレゴリーホテル地下】地下カジノでルーレットがジェームスとお絵描きをしている。
「チラシを作ってるの!」
「地獄のすごろくゲーム大会! 優勝者には『記憶』プレゼント!」

【現実・朝・見知らぬ家】
事故死した宇宙飛行士の家【北斗家】で目覚める現実のボーイ。
「急に倒れたから驚きましたよ」
「北斗…さん…の、息子さんでしたか…」
「…今は碇です。報道の自由ってのが煩わしかったんで」
「大輝さん…?その人は?」
「取引先の人だよ…ちょっとトレーニングに行ってくる」
「貴方ったらこんな大事な時に…仕方ないわね…」

【人物:碇青年 アトム宇宙事故で事故死した北斗宇宙飛行士の息子。金髪のカツラを取れば一見して普通の青年に見えるがその眼には鬱屈した感情がよどんでいる。精神が壊れた母親の介護をする傍らおやじ狩り狩り「黄金バット」として通り魔暴行事件を起こしている】

北斗飛行士ゆかりの近所の神社でおやじ狩り狩りや事故後の北斗一家について碇と話をする。

ボ「あの…お母さんは…」
碇「俺のことを親父だと思い込んでるんですよ。そんなに似てるんですかね…あんま顔見たことなかったからなぁ…」
碇「アンタも俺の顔を見て幽霊でも見たような顔で倒れたんで、もしやと思ってうちに連れてきたんですよ…やっぱあの時葬式で土下座した人だった。あ、もう一度土下座とかされても困るんで止めてください」
ボ「あの赤いハンカチは…」
碇「…父の形見だそうです。母が持ってたんですが…もう必要ないだろうから俺が使ってました」
何故あんなことを
碇「親父狩りを狩ってるのは別に正義の味方気取りなんかじゃあない。ただ鬱憤を晴らしてるだけです。あいつらよりもっと質が悪いでしょう?やってることは単なる通り魔ですから」
碇「金属バットに見せかけてますけど、中身は竹です。剣道部だったんで。威力も殺してますから二、三時間腕がしびれて凶器が持てないくらいにしてあります」
ボ「それでも…助かりました」

碇「お礼なんかいいですよ。やめてください。俺はそんな男じゃない。きっと無意識に期待してるんです。母さんからもう一度『英雄である親父』を取り上げれば、全部終わるんじゃないかって…」
「俺のこと通報しないんですね。見逃してくれたんだ。それとも耐えらないのかな…英雄の息子が犯罪者になるのは」

【アトム宇宙事故:訓練を受けない者でもより安全に宇宙に進出することを目指して作成された単独有人宇宙船「アトム」が目的通り宇宙ステーションに接続後、宇宙の飛来物が接触。外壁が破損したために志願飛行士である北斗大輝がステーションの外からハッチを閉め、宇宙空間に放り出された事故】

碇「俺の親父を英雄だなんて思い違いですよ…母さんに苦労かけてばかりで、最後は骨すら残さなかった」
ボ「貴方のお父さんはすごい人なんです…彼がとっさにハッチを閉めてくれたおかげで他の乗組員は助かった…!私がもっと頑丈な船を作っていれば…!!」
碇「でも親父が死んだのはただの事故だ。事故った場所がちょっと高いトコだっただけで。だけど俺は母さんを支えなきゃいけない。親父の慰謝料があるから暮らしには困らないけど…英雄扱いされる親父の影で生きるのは辛い。心が壊れておかしくなっちまった母さんに365日…一日中付き添って、仕事も出来ない。一人きりになれる時間もない。だから適当に発散しようと思ってしてるんです」

「マスコミが嗅ぎ付けたら格好の餌食でしょうね。まぁそうなる前に自分でカタはつけますよ。脅しって言っちゃったらなんか変かもしれませんけど、事実なんで出来れば通報はしないでください」
「もう関わらないでください。ここにはもう親父はいない。この世のどこにも…貴方の謝罪なんて要りません」


【迷界、ボーイの部屋】
碇の現状を知ってしまいこのまま何もせず迷界に移住していいのか?と悩むボーイ

ボ「私はどうしたら…」
ク「おいお前ら!わしとカジノにいくぞ!」バァーン!
ボ「いまそういう気分じゃ…」

ルーレット小僧についての説明
【ルーレット小僧】:ホテルの古参である幼児。なぜか地下に彼の所有するカジノがあり、そこに彼のホラーショー領域である地獄の双六をもっている。
【ルーレット小僧のカジノ】:ブラックダック兄弟が代理で運営しているがごくまれにルーレット小僧自身が豪華賞品を餌に地獄の双六に誘い込んでくる。勝つか負けるか生きて帰れるかは運しだい。

「ナリが子供でも地獄と名のつくモノを持って生まれたならば、相当の力を持つ魔法使いだ」
「奴等は欲しいものをちらつかせて足元を救うのが巧い。この優勝商品…おそらくは誰かの【重要な記憶】だ」

知りたいことがある審判、なんとなくガールにくっついてきたキャサリン、ガール、ボーイ、なぜか焦っているクロックマスターでカジノへ!

カジノ描写、ルーレット登場。
ル「この世界のひみつ、教えてあげようか?」
ル「大人なんかよりね、子供のほうが約束は大事にするんだよ」

地獄の双六スタート

ル「サイコロを振ってマスを進めば忘れてた君達の秘密を教えてあげる。ルールは簡単!そのマスに置いてある水を飲んだら笑って前に進むだけ!」
「いっぱい遊んでくれたらボクも仲直りしてあげるね!もう追いかけたりしないよ!ゲームに参加するのは二人一組でもいいけど秘密を知っても笑って進めなかったらその時点で失格ね!再挑戦には何か賭けてね!!」

審「意外とまともすぎて逆に怖い…」
キャ「安全すぎて怖いわね〜…」
ク「ここまできたなら掌の上で踊りきってやるわ」
ボーイと審判、ガールとキャサリン、クロックマスターの三組で進む。


【ガール】義妹の胸が自分より大きい事を知りひとマス目で撃沈。
【キャサリン】自分が迷界内で「看護婦」という役割のために作りだされた人形劇の人形のような存在であることを知ってしまう。
【クロックマスター】タイムマシンの事故の詳細を思い出してリタイア。

【審判小僧】「5番目の小さな審判小僧の存在」「君の体は呪縛されている。君はホテルの外に出られない」驚いてしまってリタイア

どんどん進んでいく体中に錠前をつけたボーイ。腕だけで這っていく。

ル「作り笑いじゃダメだよ」
審判「ボクにジャッジさせて!」
ル「じゃあ天秤無しで本当の選択をジャッジ出来たらボーイの賭けたモノ全部返してあげる。そのかわり、ボーイがゴールにたどり着かなかったら君もボクのものだよ♪」

同じ水を飲んでボーイの記憶を見ていく審判

悲しいことからの逃避
何かを作っている間は無心でいられた

事故のせいで妻と娘が出ていった日の記憶
北斗大輝がアトムに乗った記憶
北斗大輝と友達になった記憶
大学時代、友人ではなくその姉と結婚した記憶

アトムに使われた部品が正常であっても事故は発生したという検査結果が出た記憶

施設で泣き虫の隣の子のためにロボットを直した記憶

父が自分を施設に預けた時に言った言葉

『アトムが出来る頃に、空を飛んで迎えに来るよ』

「アトムが、出来たら、お父さんは…違う私は、あんな出来損ないのアトムにあの人を乗せた 私に悲しむ資格なんてない…私の腕は、いや私は ぼくは なんのために 」

「君はその笑顔が泣き顔なんだ。ずっと涙なんか見せないで困ったように笑って、でも本当の君はずっと悲鳴をあげて泣いているんだ。たとえ君がどんなに天才であろうと、アトムは完成しない。お父さんは迎えに来ない。家族は戻らない。死人は生き返らない。君はひとつも受け入れられないからそうやってずっと笑顔で泣きながら逃げてたんだ。」

「泣いていいんだよ。ボーイ。君はここではまだ少年なのだから。ただのボーイなんだから。ガールもボクもほかのみんなも君に助けられてここまで来たんだ。一人じゃない。君のその腕は、みんなの手を握るためにあるんだ!何度だって立ち上がるためにあるんだ!」

ボーイが立ち上がるとルーレットがニコニコしながらやってくる。

ル「ゴールが決まったね!はい、賞品」
水の瓶を飲む。【死んだ北斗大輝の記憶】

「なんでこの人の記憶が…!?」
「これはねー【記憶の泉の水】だよー!記憶の泉には沢山の忘れられた記憶や失われた記憶がいっぱい集められてるんだってー」
「なんでこんなゲームを?」
「おもしろいでしょ?ボクももっと君たちと遊びたいんだ!これでまだまだ遊べるね!」


一方そのころ
G「ダラーが落ちた…?」
4「…親分、戻りましょう。あちらでかなり厄介な事が起きてる」

ママ「ようやく頭痛が収まったね…誰のせいだいこりゃあ…ただじゃおかないよ」

死神 魂を泉に放す
「迷界か…冥界か…これでハッキリする。滅びるんはどちらか…」


?「いやー、泉の辺りはすっかりお祭りムードだね。ウンババ達が踊りまくってるよ。危ないから近寄らないようにねフォン」
パ「うるせぇ!」
?「あっ、そのマスク誰だい!?新しいゲスト?」
パ「…新しい住人だとよ。畜生…コイツとオレと何が違うってんだ…」

「あの子は誰なんだろう…」
謎の箱を手に審判が呟く。


【現実】

神社の御神木の下からタイムカプセル発見
もう一枚の赤いハンカチと手紙を碇に渡す

『お前が生まれる時、もう俺も母さんも結構な年だった。死産になるかもしれないと聞いて俺は怯えて星に祈った。命が星になるなら、星の数ほどあるのなら、どうか俺の子供に分けてくれと。そうして奇跡的にお前が生まれた。お前が生まれてから、俺は幸せだった。宇宙に行くという夢を追い続けたがおかげで俺と同じ夢を見てる人と友になれた。俺がいない間お前が母さんを支えてくれたことにも深く感謝している。だからこそ俺は宇宙に行く。応援してくれたお前達や皆の分も俺は宇宙に行ってお前に命を分けてくれた星に頭を下げて礼を言ってくる。本当は少し恐ろしい。あの人の腕は確かだが宇宙に行くというのはまだまだ危険が伴う。予期すらしない何かが起きるかもわからない。帰ってこれないかもしれない。だからこそ俺の怯えを、未練をここに置いていく。もし俺が宇宙から帰らなくとも俺はいつでもお前たちを見守ろう。こんな事を書いたが俺は絶対に帰ってくる。帰ってきたらお前にこの手紙を送ろう。きっと笑われてしまうだろう。それでも。昴。産まれてきてくれてありがとう』

手紙と一緒に入っていた北斗大輝のもう一枚の赤いハンカチを見て北斗夫人が微笑む。
「あら…昴?…貴方、背が伸びたわねぇ」
「母さん…!」

「施設に預けます。本当はもう限界だった。母さんにいつ暴力を振るってしまうか怖くて…!!」

見送りについてきてくれた昴を見ながら悩むボーイ。
『何故こんなに悩んでいた彼や他の人ではなく僕やガールがゲストとして迷界に選ばれたんだろう?』

ボーイ宅の玄関でラクガキ犯と出くわす
「そいつは英雄を殺したんだから何したっていいはずだ!死んだ北斗さんだって恨んでるに決まってる!」
「じゃあテメーが親父に直接聞いてくれよ」
「止めるんだ殺してしまう!!」

殴りかかろうとした昴を止めた瞬間、落書き犯に刺されるボーイ。



???「さぁ、最後の夜がはじまる…」
[追記]
カテゴリ: 長編ネタバレ

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