09/17の日記

21:11
お誕生日…祝…い…?
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今年も、もふもふの秋がやってきた。
この時期…定期健康診断とともにやってくるふもふもの究極癒し系生命体。

「あああアルパカぁあああーーーッ!!」

勢いよくぎゅもふっ、と抱きしめた瞬間何かのスイッチが入るような音がした。そしてビカッとアルパカの目が光りその毛が襲いかかってきた。

「うわっ!」

物理的にもふもふに包まれて一瞬頬が緩むが、目を開けた瞬間そんな喜びも消え失せた。

「!?」

アルパカちゃんがいない。そして自分の体はもふもふに包まれ…やけに視点が低い。不審に思い見下ろすと自分の手のあるべき場所には可愛いヒヅメ。

「〜〜〜!!?」

叫び声は可愛らしい鳴き声にしかならなかった。


〜赤パカの逆襲〜

いったい自分はどうなってしまったのか。その時、不意にヒールの音も高らかに真っ赤なナースが笑いながら近づいてきた。ナース姿ではあったが、その仕草はなんとなく女性っぽくない。

「ぎゃははは!かかったなアルパカハンター!!毎年毎年そう簡単に何回ももふられてたまるかってんだ!!」
「………?」
「おい『誰?』って顔してんじゃねーよ腹立つ!!ある時は敏腕偽看護婦パブ江…またある時は真っ赤なもふもふ赤いアルパカ!そして今のオレは復讐に燃えるアルパカハンターハンターのパブリックフォンだ!!」

首を傾げた自分の疑問を的確に汲み取った偽看護婦パブ江…いやアルパカハンターハンターのパブリックフォンとやらが鼻を鳴らして今の自分が置かれた状況を説明をしてくれた。

パブリックフォンとは名乗ったものの、どうやらこのホテルに出没するパブリックフォンとは違うらしい。あれはナースでもアルパカハンターハンターでもないし。電話要素はどうしたんだろうか。

そんなことを考えていたら目の前のパブリックフォンが自分のもふもふを指さして、ゲスい笑い声を響かせる。

「そいつはケイティの怨念の糸をたっぷり使った呪いのアルパカスーツ…一度触れたら二度と自力じゃ脱げないぜ!」
「!!?」
「さーてどうしよっかなぁー!シェフに引き渡すか…ガキどものオモチャにくれてやるか〜…一つ目の教会に生け贄として売りつけてやってもいいんだぜ!ぎゃーはははは!!」

恐怖にぶるぶる震える自分を見下ろしながら大笑いするパブリックフォン。

その時、救世主が現れた。

「ちょっと〜!なんで先に行くのよパブリックフォン!」
「げ!キャサリン…!?なんで来てるんだよ姐さん!!」

見上げるといつも赤パカちゃんと一緒に来るピンクの髪をしたナースが花束を手に近づいてきていた。キャサリンさんというのか。キャサリンと同じ名前だ。しかもまた看護婦。パブリックフォンといい、今日はよくよく同姓同名の人に出会う日だ。

「健康診断に決まってるでしょ〜?アンタが先に行っちゃったからわざわざタクシーに送迎頼んだのよ!」
「代金はお前持ちだぞ」
「はぁ!?つーかなんでお前まで来んだよ!」
「お前が余所様に迷惑かけてる気がしてな。もしそうならカツア…折檻…いや、説教しようと」
「!な、なんにもしねぇよ!」

後から現れた全身黄色い男にパブリックフォン(仮)が気をとられている。今のうちに逃げようとした時、急にキャサリンさんが声をあげた。

「あら!あるぱか?パブリックフォンがいるってことは…この子は本物ね〜!?かわいいわァ〜!!」
「!?」
「あっ!!」

逃げる間もなく突然美女に抱き締められもふもふされてしまった。パブリックフォン(仮)が慌てている。もちろん自分も内心パニックだったがあまりの衝撃に体は硬直してしまっていた。

「実は前から一度もふもふしてみたかったのよねぇ〜。たまんないわぁこの感触ッ!」
「ね、姐さん!その辺にしといてくれッ!アルパカ赤くなってるから!」

あまりの恥ずかしさに頭から煙が出そうになった時、パブリックフォン(仮)の言葉にようやく美女の手が止まる。

「あら!苦しかったかしら?ごめんなさいねぇ〜、これはお詫びよ」

チュッとほっぺにキスをされた。その途端、ぼふん!と音を立ててもふもふが消え去った。

「「「!?」」」

黄色い男があー…と間延びした声でしみじみと呟く。

「なるほどなぁ。そういやこういう系の魔法はだいたい美女のキスで呪いが解けるのがセオリーだったな」

その言葉に止まっていた時間が動きだした。

「うわあああーーーッ!ごめんなさい!!ごめんなさいわざとじゃないんです!!呪いでアルパカにされてたんです!」
「テメェーッ!キャサリンにもふられたあげくキスまで…ッ!!なんて羨まし…ふざけた野郎だッ!!姐さん採血採血ゥ!!」
「ご、ごめんなさいーッ!!」

採血、の言葉に咄嗟に両腕を掲げて身構えてしまったものの、いつまでたっても注射器が飛んでこない。
薄目を開けてうかがうと、キャサリンさんが耳まで真っ赤にして俯いている。

「あ…あのね、別に、わざとじゃないのよ?そうよ知らなかったんだから…わざとじゃ…わざとじゃないんだから〜ッ!!」
「姐さんが逃げた!!」

キャサリンさんが走り去った方向からバタァン!という車の扉が勢いよく閉まる音がした。パブリックフォン(仮)が冷や汗を拭う。

「あっぶねー採血されるかと思ったぜ…」
「安心するのは早いんじゃねーの?」

黄色い男が眉根を寄せて火のついていないタバコをくわえた。車のドアを乱暴に閉められて少し機嫌が悪くなっている。

「なんだよそれどういう意味だよ?」
「だってなぁ…『美女にキスされる』とか完璧にフラグの塊だろ?もし仮にこっちにうちのテレビフィッシュやエンジェルドッグみたいに『スキャンダル大好き』な奴とかがいたらすぐに迷界中に広がるだろ?それをネタにからかい尽くそうって奴がいたらしばらくはネタにされるよな。なにより、もしも恋人がいて今回の事が恋人の耳に入った日には…修羅場がお待ちかねだ」

フラグの花束状態だな、という言葉に我ながら顔が青ざめていくのが鏡を見なくてもわかる。パブリックフォン(仮)が指をさして再び大笑いする。

「ギャハハハ!ざまぁー!!」
「他人のことより自分の心配しろ。お前が一番ヤバイぞ」
「えっ」

タクシーがタバコをくわえたままニヤリと笑った。

「お前、このまま帰ったらどういう扱いが待ってると思う?まずガールとロストドールと小型フィッシュは敵に回したことは確定として、キャサリンとフラグ建てたらうちの方だとろくな目に遇わないのは分かってるだろ。俺から説教するまでもねぇな。それに…キャサリン本人も怒ってると思うぜ〜…ま、せいぜい死ぬなよ」

その言葉にパブリックフォンの顔色がどんどん悪くなってゆく。ギギギ…と音を立てて振り返り、勢いよく土下座した。

「なぁアンタ…本当、さっきの事は全部謝るしもうこの際アルパカでいいからさ…しばらくここに置いてください!!」
「すっげえ困ること言い出した!帰れよ!」
「いやっお願い今日は帰りたくないの!!」

必死のパブリックフォン(仮)の懇願に困り果てて、一人傍観者に徹しているタクシーに声をかける。

「連れて帰ってくださいよ!!」

タクシーはタバコに火をつけて爽やかな笑顔でこう告げた。

「不要品の回収でしたら5万から承ります」
「そんなー!!」




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問1、この文章がお誕生日を祝うのに適さない理由を思いつく限り書きなさい。

ふざけすぎている。展開が急すぎて意味がわからない。オチてない。フラグしかない。祝っているのかすら謎。そもそも勝手にいけさんをお借りしてしまっている。

問2、以上を踏まえてこれから筆者がすべきことは?

焼き土下座。

というわけで…G県オセアニア名物鳥もどきのバーベキューをご用意いたします!moin様この度はお誕生日おめでとうございますいませんでしたァーーーッ!!>orzジュウジュウ

パブリックフォンともども煮るなり焼くなり好きにしてやってくださいませ。
さて…「プラスチック リサイクル 熔鉱炉」でぐーぐる検索してきます。


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