キミボク・キラメキ・本屋サン

□その5
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「だから…だからオレは…」

そよ風が吹いた気がした。

勿論店内だから、そんな事は無い。


でもボクは感じた。


「オレは、生野さん…
貴方にこの木を感じました…!
初めて貴方をこの店で見た時に…
貴方はこの木の様にキラキラしてた。
見つけた…やっと見つけた…貴方はオレの理想です!!
男同士だから…変かもとか…嫌がられたらどうしようって思ってた。
でも、生野さんを目の前にして…そんな気持ちが吹っ飛ぶ程好きなんだってわかって…だから…」

いつの間にか木下は涙ぐんでいて…
ボクはそれを見ていた。
ただ見ていた。

ボクは何も言わない…だから…
頑張って…

「………だから」
「……」


「………だから」





また…風が吹いた。

「オレと…付き合って下さい!!!」
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