MAIN2

□ハッピーバースデー!!
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※付き合っています



しずちゃんの誕生日の時は、わっと驚かしてやろう・・・


そして、いつもは恥ずかしくて言えないけど、頑張って大好きだと言おう






そう思ってたのに・・・




 ******

わ、忘れてた・・・


俺は、携帯を開いたまま固まっていた。


朝からずっと機嫌の良いしずちゃんに不思議に思って携帯を開いたのが、5秒前――――


そこには、1月28日という日付と共に、しずちゃんの誕生日(ハート)と書かれていた。


ど、どうしよう・・・

プレゼントも何も買ってない


心の中で焦る俺に、

「どうしたんだ?」

優しく問い掛けてきた。

それは、もう素晴らしい笑顔で・・・


それだけで、しずちゃんが朝から俺のプレゼントを楽しみにしているんだとわかった。


間違ってでも、誕生日を忘れてた。
なんて、言えない・・・
昨年から、楽しみにしててね。なんて言っていたから余計に・・・


それに、そんなこと言ったら絶対に落胆されるに決まっている。


それだけは、嫌だった。


急いで取り寄せたらなんとかなるかもしれないけど・・・


そう考えて初めて気づいた。


俺、しずちゃんが何を欲しいのか知らない・・・



そうだ!!良い案を思いついた。

「しずちゃん、俺しずちゃんが何が欲しいのか、わかんないくて・・・やっぱり一番欲しいと思うものをあげたいの。だから、一緒にデートしなが買いに行こうと考えてたんだ。だからまだプレゼント買っないんだけど・・・嫌だった?」

嫌だと言われたらどうしようと不安に思いつつ、見上げれば嬉しそうに笑ったしずちゃんの瞳とぶつかった。

「嬉しい。ありがとな」

「じゃあ、行こう!!」

早くプレゼントをあげたときのしずちゃんの喜ぶ顔が見たくて、抱き着いて言えば、軽く頭を撫でてくれた。



撫でてもらえたことが嬉しいくて目を閉じていたせいで、しずちゃんが頭上でニヤリと笑ったことに気づかなかった―――――




 2へつづく

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