MAIN2
□告白
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「臨也・・・好きだ。愛してる」
ビクッと身体がはねる。
耳元でしずちゃんの低い声が響いた。
あれ?何でこんなことになったんだっけ?
臨也は、静雄に抱きしめられながらそう思わずには、いられなかった。
*******
「ほら、しずちゃんもっと飲みなよ」
「お、おう」
さっきから、全く手をつけていない、しずちゃんのコップになみなみとお酒をつぐ。
しずちゃん早く酔ってよ。
しずちゃんが、お酒に弱いのか、強いのか調べみたくてしずちゃんを家に誘ったのだ。
しずちゃんが飲まないと意味がない。
というのは、単なる口実で、本当は、告白しようと思ったのだ。
犬猿の仲や24時間戦争コンビと呼ばれる俺たちだが、実は・・・
俺、折原 臨也は、しずちゃんのことが好きだ。
だけど、しずちゃんは、俺のことが嫌いで・・・
所詮、片思いというやだ。
本当は、ずっと隠しておくつもりだった。
だけど、想いは強くなるいっぽうで・・・
心の奥に留めるのは、苦しくて
ならば、いっそ告白しようと思ったのだ。
ただ、知られたくはなくて、で、酔った時に言ったら覚えていないだろうと考えたのだ。
――――だが、まさかこんなことになるとは思ってもいなかった。
もう少しでしずちゃん一人で1本のんだという時・・・急にしずちゃんが抱きしめてきたんだ。
で、一番最初に戻る
俺が告白するはずが、なぜか俺が告白されている・・・?
俺は、この事態に凄くパニックってた。
しずちゃんからは、いつものタバコの匂いとお酒の匂いがしている。
そこで、しずちゃんが酔っ払ってるということに気が付いた。
一応、この前調べたときは、酒に強いって書いてあったんだけど・・・どうやら違うらしい。
「臨也・・・」
「し、しずちゃん?!/////」
クンクンと犬のように俺の首に顔を埋め、においをかぎだしたのを慌てて止める。
しずちゃんが、来る前にお風呂に入ったから臭いということは、ないだろうが・・・
は、恥ずかしい////
「し、しずちゃん、ちょっといったん離れて////」
「ああ、臨也の香りがする・・・」
そう言うと俺の話も聞かずに、すう・・・と大きく息をすって・・・