MAIN2
□敵は・・・
1ページ/1ページ
シズイザ←サイケ
サイケが腹黒いです
今日は、臨也と二人きりでデートをするはずだった。
楽しい1日になるはずだったのに・・・
「いざやくん、いざやくん」
「どうしたの?サイケ?」
「あのね・・・」
ねぇ、ねぇと言ってサイケが臨也に抱きつく。
今のサイケを一言であらわすなら、『天使』がぴったりだろう。
一見、何も考えておらず、いつも頭の中にはお花畑が見えているのだろうと思うくらい純粋そうに見える。
だが、俺はサイケの本当の性格を知っていた。
サイケは、べったりと臨也にくっついたまま、俺に視線を向けた。
「はは、ざまぁ(笑)」
臨也から自分の顔が見えないことをいいことに、口パクで俺にそういった。
おまけに、臨也には絶対みせないような、人を馬鹿にしたような笑みをたたえて・・・
ああ、まじコイツ(サイケ)なぐりてえええ!!!
臨也がサイケのことを本当に天使みたいな子だと思っていて、俺が手をだせないことを知っていてやっているから余計にむかつく!!
サイケは『天の邪鬼』だった時の臨也をオリジナルにしただけに、かなり性格が悪かった。
しかも、臨也のことが大好きだった―――――――。