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□眠り
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「臨也・・・なんで起きねぇんだよ・・・」


まさか、こんなことになるなんて思いもよらなかった。


すぐに、また目を覚ますと思っていた。


なんの問題もないはずだった・・・。



それなのに・・・


臨也は、5日たった今も眠り続けている。



『静雄、あまり無理をするなよ・・・』


肩をたたかれ、振り返ればセルティが、PDAを俺に向けていた。



カチカチとキーをたたく音が部屋の中に響く。



『臨也のことが心配なのは、わかるが少しは寝ないとお前まで倒れてしまうぞ』

「・・・おう、わかった」


心配してくれるセルティを無視することはできないが・・・


でも、コイツをほっとけねぇんだ・・・


自分のことより臨也のほうが大切だった。




『静雄・・・もう4日間寝ていないだろ。私がみておくから少しでも寝てこい』

「・・・わりぃ、後少しいさせてくれ。もし、俺が寝てるときに臨也に何かあったら・・・と思うと心配なんだ。」



なぁ、どこにもいくなよ・・・


再び臨也のほうを向き、頭を撫でる。





見た目だけは、スウスウと幸せそうに眠っている臨也は、何故目を覚まさないのか原因がわからなかった。





ガチャリとドアが開かれ新羅が入ってきた。




「新羅、なんで起きねぇのかわかったか?」

「まだ、わからない・・・」

首をふる新羅の顔はクマが濃く残り、やつれていた。



寝てはいるものの睡眠時間がまったく足りていないのだ。




「どうしたらいいのか僕にもわからないよ」



・・・・・・わかんねぇのか・・・



「多分・・・不死身の身体の反動なのも含まれるかもしれないけど、一番の理由じゃないと思うんだ。」

『だとしたら、心身的なものか・・・』


何か、考えるそぶりをし、何か思いついたのかカチカチとうっていく。



『だったら、臨也の知り合い全てに声をかけて臨也を起こしてもらったらいいんじゃないか?新羅と静雄じゃ反応しなかったかもしれないが、もしかしたら反応するかもしれないぞ』

「・・・確かに、なんで今まで気づかなかったをだろう」

「一番先に考えていてもおかしくないのに思いつかなかったぜ・・・」

『二人とも疲れているからだ・・・疲れ過ぎると思考力が鈍るぞ』


セルティの言葉を最後に俺達は、知っている限りの臨也の知り合いに電話した―――――

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