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□大
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やっと気持ちが通じた!!
しかも、付き合うことにもなり、
これで、だれにも臨也がとられることはない!!
密かにかかえていた問題も解消し、俺は、幸せのなかにいた。
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「あ!ドタチンだあ!!」
急に目を輝かせ、隣にいた臨也の姿が消えた。
まあ、簡単に言うと臨也が、門田のところにいっただけなのだが・・・。
ついさっき、両思いだと知り、ほっとしたせいかお腹がへったのでコンビに行く途中だったのだ。
「ああ」
駆け寄った臨也に門田は、よしよしと頭を撫でた。
「えへへ」
臨也はというと撫でてもらい嬉しそうにしている。
ああ、そうだ忘れてた・・・。
門田がいた・・・・・・
「ドタチン、あのね。俺、しずちゃんと付き合うことになったんだ!!」
「・・・は?」
笑顔の臨也に対し、門田の反応はすごかった。
さっきまでご機嫌だった門田の顔が、だんだんと変形していき・・・俺を睨んだのだ。
普段の温厚な性格から考えられないような恐ろしいオーラがでている。
・・・門田は、大の娘(臨也)好きなのだ。
もちろん、恋愛面ではなく、あくまで親子愛だが・・・。
「ドタチン、どうしたの?」
不思議そうに門田を眺める臨也は、門田が、俺に対し睨んでいることに全く気づかない。
臨也のほうも、完璧なファザコンだった。
「臨也は、何も心配しなくていい」
臨也に、それはもう素晴らしい笑みで門田が言う。
さきほどの俺を睨んだ顔が嘘のようだ。
門田・・・お前なんかキャラかわってねぇか?
てか、確実におかしいだろ!!
何が心配しなくていいだ!!!
俺に、心配するところなんかないだろ!!!
発言じたいが間違ってるだろ!!!
そう言いたかったが、それをいってしまえば、終わるような気がする・・・