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□疑問
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静雄視点




俺があいつ(ノミ蟲)の家に行ってから、急に、絡んでこなくなった。





話し掛けても返事もせず、俺の前から立ち去る。




最初は、何かの気まぐれかと思って怒るらず我慢していたが、1カ月も続くと限界だった。



自分でもよく我慢したと思う。



「臨也くんよぉ、わざわざ話し掛けてやってんのに何無視してんだああ゛?」



「・・・」


ちらっと俺の顔を見ただけで、またもや無視する。



イライラして、近くにあった花瓶を臨也に向けてなげた。



もちろん、あいつは簡単に避ける


・・・はずだった。



ガシャン
「臨也!!」
「危ない!!」


新羅と門田の声と花瓶がわれる音が重なった。



・・・なんで、よけねぇんだよ・・・。



「臨也、大丈夫か?!」
「保健室に行くよ!」



慌てて、新羅と門田が、臨也のもとに駆け付けるのを呆然としてみることしか出来なかった。



あいつの額からは、真っ赤な血がどくどくと流れていた。




去り際に臨也は、口はださずに俺に言った。


「化け物」


・・・と。



誰が、化け物だ・・・。
俺が、普通じゃないということくらいわかってる!!


そう思って、おもいっきり睨みつけてやると、何も映されてない瞳とぶつかり・
・・・


背筋が、すぅっと寒く感じた。







その時のあいつの瞳には、俺の姿は映されていなかったことに俺は気付かなっかった。
・・・それが、どういう意味か知らずに・・・。






次の日から、今までの喧嘩とは違う、本当の殺しあいに発展していって、すっかりその出来事を忘れてしまった―――――。







(ああ、俺は・・・)
(どこで間違えた?)
(どこで俺らの関係は崩れた?)



(楽しかった、あの頃にはもどれないのか・・・?)
 

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