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あたたかい・・・
不思議な感覚だった。
たくさん泣いていたような気がする。
夢、独特のふわふわとしたような世界。
そこに今、俺は、たっていた。
まわりには、ぐるぐると様々な様子の金髪の男の姿が写っては、消えていく。
何なんだろう・・・。
これって新羅のところにいたあの男だよね。
確か、『しずちゃん』だったかな?
・・・チクリ
やっぱり、痛い。
この男のことを思うたび、なぜか胸が痛くなる。
・・・どうしてだろう?
「呼ばれてるよ」
突然、声が響いた。
え?
驚いて、周り見渡すと俺そっくりの奴がいた。
俺と違うのは、瞳がピンクで白いコートを着ている。
そして、ピンクの長いコードのついたヘッドフォンしているところだった。
さっきまでいなかったのに・・・。
「ほら、呼ばれてるよ」
・・・?
「い**」
「いざ*」
「いざや!!」
!!!
言われて、はじめて気がついた。
「行っておいで」
にっこり笑うと彼は俺の背を優しく押した。
(さあ、時が来た)
(ゆっくりと目を開ける)
(瞳に映ったのは・・・)
(夢の中で何度も見た彼の)
(泣きそうな顔・・・)
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臨也のそっくさんは、ご想像の通りサイケです。
設定的には、サイケは、臨也の心の奥底にある気持ちの塊。
素直な気持ちなどが、具現化したという・・・俺得。