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静雄視点
新羅の家にドカドカと入っていくと不思議そうな臨也と目があった。
どこにも新羅が言ったような怪我は見当たらない。
なんだ・・・元気じゃねぇか、とひとまず安堵のため息をはいた。
そしていつものように喧嘩をしてやろうと口を開こうとしたとき
「新羅〜、お客さんだよ〜」
臨也の声にはばまれた。
「は・・・?」
お客さま、とまるで会ったことのないような人に対する態度に間抜けな声がでる。
続いてでてきたのが苛立ち。
「い〜ざ〜や〜くん。何素知らぬふりしてんだぁ?」
その言葉を聞いた途端、臨也は眉間にシワをよせた。
「はぁ?君、何言ってんの。俺は君に会ったことなんてないよ。」
きっぱりと言い放つ。
そういわれてはじめまして気がついた。
俺に対する臨也の雰囲気がどこか違うことに・・・
・・・どうなってんだ?
(はやく嫌な夢からさめたいと思ったが)
(これは現実・・・)