キリリク

□甘い休日
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はむはむ

音をつけたならこんなかんじだろう。



俺の目の前で臨也が幸せそうに口いっぱいにケーキをほおばっている。




その姿に俺は、優しく目を細めた。


こうして、二人でデートをするのも久しぶりだ。



と言うのも・・・



この頃は、臨也も俺も忙しくて、なかなか会うことができなかったのだ。



「おい、クリームついてるぞ」
「へ?って、しずちゃん///////」


顔を近づけ、指ですくってやれば、臨也は一気に真っ赤に染まった。


なんつーか、かわいすぎる////


噂とは違い臨也は、俺と付き合うまで一度も誰とも付き合ったことは、ないらしい。


理由を聞けば、俺のことが昔から好きで、ほかの誰かじゃ、いやっだたかららしい。



それを聞いた日の夜は、俺はうれしすぎて夜も眠れず一人布団のなかで悶えた。






で、俺が何を言いたいかと言うと臨也が、恋愛経験ゼロの純情なやつだったということだ。



俺は、まだトムさんや幽に教えてもらって、経験はしたことはないが、デートの仕方や口説き文句を知っていた。



好きだ。と言うだけで赤くなる臨也がかわいくて、毎日言ったら、怒られたりした。



まあ、そんなところも臨也のかわいさのひとつなんだけどな!!



門田の連れの女いわく臨也はツンデレ?らしい。



意味はよくわかんねぇが、きっと褒めているんだろ・・・






「しずちゃん?」



自分の世界に浸っていたら、臨也が不思議そうに俺を覗きこんでいた。




先程まで食べていたケーキは、無くなっている。


「食い終わったか、美味しかったか?」
「うん!!」


尋ねれば、元気に返事してくれた。
満面の笑みをつけて・・・



よかったな。と言うと再び嬉しそうに笑った。



「しずちゃん、次は何処に行く?」
「ああ、そうだな。じゃあ映画でも見に行くか」



提案するように言ったが、実は・・・3日前から今日のために俺は、デートの計画表を作っていたのだ。



今のところ順調だ。



「映画か・・・」
「嫌か?」
「うんん、なんかドラマとかでやってるデートみたいで、嬉しいなぁって思ったの。」



頬をほんのり染めながら、「憧れてたから」と言う臨也に、「じゃあ、行くか」と言って俺は、臨也の綺麗な手を握り、店をでた―――――







二人だけの甘い休日―――――
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