携帯獣in幻想郷

□対処が追い付かないのは当たり前のこと
1ページ/8ページ

寒い
と呟いてみても、やはり暑いものは暑く、寒くはなってはくれない。

本当にやんなるな〜この季節。

今、私は掃除をしている。いや、いた。
のが正しいのかも。
何故なら、今現在、私は、神社の縁側に座っているからである。
現人神といっても、所詮、ヒトは人。カミは神。
どう足掻いたって、越えられない壁は在るものだ。

………って、私は詩人か。
と内心で突っ込みを入れる。
苦笑しかないな〜と、私こと東風谷 早苗は、呟くのですが。



此処は幻想郷。
“私が元居た世界”の非常識が常識。
常識が非常識。
つまり、普通が普通でなくて、普通でないのが普通なのです。

意味がよく分からない?
私もよく分かりません。


でも、此処で、一つ程疑問が浮かぶのです。

普通でないのの“普通でないの”は、普通なのでしょうか?

非常識の“非常識”は、常識なのでしょうか?

いいえ。
と、私は答えます。

何故に?
その、“非常識”は、常識にとっても、非常識ですからね。


そんなこと、そうそうに無い?

私もそう、思っていました。
そう、“いた”んです。


つまり、過去形。
今は、違う。


目の前に、空から(と言っても約1m)、その、
常識にとって非常識、非常識にとっても非常識
が、降ってまいりましたからね。


あなたは、それを、どこかで見たこと有るような気がする?


私はしないけども。


あぁ、降って来た、その少年いや、青年に近いかな?まぁ、少年でいいや。が、うめき声を上げている。
背中から落ちたみたいだし、下は石だし、絶対痛いに違いない。
まず、私は駆け寄り話しかける事にしよう。
いや、既にしたけど。

早「あの〜、大丈夫ですか?」

私が走る足音で、既にこちらを見ていたけど、近くで見た彼の目はとても綺麗な、深緑色だった。




…………
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ