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□新しい朝が来た。
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『年が明けるな。』

なんともこの状況に適切であり、適切すぎて何の捻りもない間抜けな響きだなと思った。

『そうだな。』

と返される彼の言葉はしかし、耳に温かで口元は自然と緩むのだった。

『おい。初笑いにはまだ早ぇぞ。』

と呆れた目をした彼の口元だってまた緩んでいて、二人してくすくすと、まるで小さな子供の様だ。






本物の小さな子供は布団の中で明日の御馳走を思い夢の中で、


私達は月も星も無い暗闇の中、平和そのもので、これもまた夢かと思って私は目を軽く閉じる。





吹き抜けた風は未だ切る様な寒さだが、何処かから来た春は、ゆるゆると私達の間を巡っているのである。





新しい朝が来た。




希望の朝だ。
ってな訳で年明けくらいは平和に過ごしてます照凄を今年よろしくお願いいたします。
end.









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