01/17の日記

00:38
63巻感想A
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(63巻感想@からの続き。もちろんネタバレありますから気をつけて下さい!)







ちょっと余談ですが、現実世界で幻術によく似た役目をはたしているのが宗教だと思っています。
私は初詣は神社に行き、結婚式は教会で上げ、お葬式は仏式で…という家庭で育ちました。
日本人っぽい「無宗教派」なんですが、世界では「無宗教」な人ってかなり珍しいようですね。

宗教戦争が起こったりするのを見て「宗教っていらないよね」と若い頃はよく思ってましたが、
今では、世界から宗教がなくなる日はこないだろうと思っています。
例えそれが幻術のように錯覚なんだとしても、救いを本気で信じていられれば生きていくことはすごく楽になると思うからです。
無宗教派なんですが、私だって数十年後に宗教に支えられななければ生きていけなくなっていても不思議ではないと思っています。
心って自分で思っているよりも不安定なものだ…大人になり年を重ねるごとにそう実感しています。

話がかなりズレましたf^_^;えっと、「月の眼計画」の話ですね。
ここで付け加えときますが、「月の眼計画」の目的が悪いと言えないとは書きましたが、
この目的の為にマダラやトビ、暁がやったことはかなり酷い悪行だったと思っています。
目的の為なら手段を選ばない…テロの一番困るところはそこだと思うのです。現実でもそうですよね…

話を元に戻します。そういう訳で、仮面の男は世界や人生に絶望した人だと思っていました。
しかし、過去のオビトの話(カカシ外伝)を見ると彼は人生に絶望していたとは思えなかったので、
(ブログ、スレッド、サイト等様々な方がオビトだと予想されてましたが)私は仮面の男=オビトではないと考えていました。
だから、過去のあまり明かされていないシスイさんが仮面の男なんじゃないかと思ってたんです。
見事に大ハズレでしたけどねf^_^;


さてさて、批判するする言ってて全然批判してないのですが…もうそろそろ…(>_<)

ここから先には、NARUTOの内容についての批判というか疑問がありますから、原作批判を見たくないという方は読まないで下さいね〜。
(書いてるうちにかなりヒートアップしてしまい、予定より批判的になってしまったかも…。批判を読みたくない方は本当見ないで下さいね!)









この63巻を読んで納得出来ないことがあります。それは前にも触れましたが、オビトのことです。

オビトはリンを失い、カカシに裏切られ絶望のあまりマダラの「月の眼計画」に乗りました。
リンの生きている、苦しみ悲しみのない世界を作る…。オビトがそういう気持ちになったのはよくわかります。
オビトにとってリンが一番かけがえなく大切な人だった。それもよくわかります。

しかし、それで全てを説明するのはちょっと苦しいと思うのです。

まず疑問に思うことはオビトの家族です。オビトの家族構成がわからないのですが、もしかして天涯孤独だったのでしょうか?
カカシ外伝も持ってないので読み返せないのですが、オビトはナルトのような身の上だったのですかね?

私はカカシ外伝の時のオビトは12才だと思っているのですが、うちは一族がたくさんいるのに
オビトがナルトのように孤独な暮らしをしていたとは思えません。
例えば親戚の家に居候していたとして、その家で冷たい仕打ちを受けていた…とも思えません。
オビトは最初、荒んだところの全くない、すごくいい奴として描かれていました。
だから、誰かしらオビトの周りにオビトを優しく育ててくれた人がいたと思うのです。

しかし、オビトはその人達のことを全く思い出しません。たまたま描かれなかっただけなのかもしれませんが。
しかし、「リンのいる世界を作る」為にはその人達と戦い、場合によってはその人達を殺さなくてはならないわけです。

もちろん、オビトはミナトとクシナを殺し(最初から殺してしまう可能性を知っていた)、
九尾を操って里を襲ったわけですから、描かれていなくてもその人達(親身になって見守り育ててくれた人)を殺してしまうことより、リンをとったわけなのですが…

リンがオビトにとって、太陽のような存在であり全てであり、自分の命も何もかも全てをかけて守りたい存在であったということはよくわかります。
しかし、その為にそれ以外の大事な人達全てを切り捨てても構わないと思ってしまった気持ちは正直ちょっとわかりません。

しかし、オビトはまだ当時少年でした。思い詰め、苦しみ抜いたあまり突っ走ってしまったのだという風に理解出来なくもありません。

しかしこの後、何十年もかけてオビトは「月の眼計画」の為の準備をコツコツとしていました。
12才だった少年も現在32才(予想)。20年程の時が経ちました。
20年、一つのことに打ち込み続けるのは並大抵のことではありません。
それだけオビトはリンのことを思っていたのでしょう。

しかし、20年の間にオビトの気持ちが揺れることはなかったのでしょうか?
人間の気持ちというのは自分でもどうしようもないくらいに揺れ動くものです。
私はオビトの気持ちに様々な変化が現れて当然だったと思います。

例えばカカシに真相を問い詰めようと思ったり、その上で場合によってはカカシを殺し、リンの敵討ちをしようと全く思わなかったのでしょうか?

マダラの言っていることが本当なのか疑問に思ったり、
リンが生きている世界を作ったとして、それは本当にリンだと言えるのか、
そんなことをしてリンが嬉しいのかどうか思わなかったのでしょうか?


そして、この20年の間にオビトは(マダラの指示に従い?)四代目水影を操ったり、暁に近づいたり、うちは一族の暗殺に関わったりした訳ですが…

弥彦を失って悲しみ苦しみのあまり暴走してしまった長門の姿を見て、オビトは何も思わなかったのでしょうか?
水影を操り、子供達に仲間同士で殺し合いをさせて、それで何も思わなかったのか?
うちは一族には当然たくさんの知り合いや仲間、お世話になった近所のおじさんおばさんがいたはずです。
実際に手を下したのはイタチだったわけですが、オビトは(マダラの命令で?)死体からいくつか写輪眼を集めていたようです。
それで本当に何も思わなかったのでしょうか?

それ程リンが大事だった?そんなの私はとても納得がいきません。
死んでしまったリンが生きている世界を作る為なら、他の人の痛み苦しみにはいくらでも目がつぶれる。
オビトはそんな人だったでしょうか?私は違うと思います。


(感想Bに続きます)

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