dream(long@)
□7章:陵南戦
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「なんか良い感じだね!これなら湘北も勝てるかも!」
と私が言うと、洋平達も頷いた。
「だな。これじゃあ花道の出番はこねぇーな」
「いや、遊びで出すかもしんねーぞ」
と洋平の言葉を高宮は否定する。
「ばーか。花道なんて出した日にゃ勝つもんも負けるぞ」と野間。
「ちげーねぇ」
ぎゃはははと笑う大楠。
皆、桜木が近くにいないもんだから好き勝手言い放題。
まあ、湘北に流れが出来た今だからこそこんな憎まれ口も叩いているんだけど。
と思っているうちに試合再会。
後半のスタートも湘北が好調だった。
その差わずか5点。
これなら逆転もありえる!
そこで陵南がタイムアウトをとった。
陵南の監督が選手達に叱責していた。
……ん?
ベンチにコソコソ近づく、手拭いかぶった怪しい奴はまさか……。
ああ……やっぱり桜木。
『なにやってんだか』
思わず私と洋平の声がかぶった。