□Clover×primrose〜AnotherDay
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はばたき学園恒例。
理事長主催豪華クリスマスパーティー

基本在校生、教員のみが集まるそこに、彼等は居た


「どうせやったら琴音ちゃんのミニスカ生足サンタが見たかったわ…」

「………姫条、言ってみろ、それ…氷室の前で」

「あかんわ。殺される」


卒業生であるこの二人がなぜここに居るのかと言えば簡単な事。


「ごめんね?まどか、珪くん。」

「…別に、構わない。気にするな…」

「そやそや!琴音ちゃんの為やったらこれくらい!な?それにほら、その…」

「…ドレス、似合うな…」

「っこの、葉月人の台詞を…」

「ふふ、ありがとう」



申し訳なさそうに頭をさげていた琴音が笑顔になると、なんとなく沈んでいた気分も晴れていくから、不思議だ。



さて、この二人がなんで引き受けたのか…
…一言で言ってしまえば惚れた弱みだ。


サンタ役の教員が足りないと連絡を受けたのは一週間前。


「きっと生徒も喜ぶと思うの。だから…ダメ?」


両手を合わせられ上目遣いでお願いポーズ
これで断れる勇者がいたら見てみたい。

プレゼントを生徒に配ったらさっさと脱いでパーティーを楽しもう。
せっかく想い人と聖なる夜を過ごせるのだ


「…ポジティブシンキングや、俺」

「?」

「瀬波先生、こちらの準備は整いました。」

「はーい!じゃあ二人ともっお願いします!」

「よっしゃ。サンタさんの登場や。」


白い袋を背負い直すと、姫条と葉月は琴音に見送られ会場へと出て行った


「メリークリスマース!!」

「メリークリスマス。」



一人一人に回収したプレゼントを配っていく

そういえば、学生時代は彼女に当たって欲しいとよく願掛けをしたものだ。

きっとこの中にも自分達と同じような願掛けをしている生徒がいるんだろうと考えると、なんとなく顔が綻ぶ気がした








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