100万回の……C&D
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C
「愛してる」の言葉では足りないくらいにお前が好きだった
あの時、「愛してる」の言葉を100万回お前に送っていたら……
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D
臆病な忍は何も記憶していなかった。
何もかもを忘れて楽しそうに笑っていた。
瞳を閉じれば、淋しそうな顔で微笑むお前が瞼の裏に浮かぶ。
これは罰なのか。
あの時のお前の心を救ってやれなかった俺への。
臆病な忍?
違う。
俺が臆病だったんだ。
何もかもを背負ってお前を護る覚悟がなかった。
お前をたった一人で逝かせた。
これは俺への罰だ。
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