100万回の……B



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改札の向こう側 人ごみに消えてゆく
後ろ姿目で追った 信じられなくて
「!」
「今日は焼き肉だぞ」
「あはは、ホント好きだねぇ」

「あ、片倉様!」
「バカ、片倉さんだろ」
他には何もいらない 本気でそう思えたほど
俺に中にはいつでもお前がいたんだ
「おい!」
「え?」
「……」
「…」
「片倉殿!?」
「真田か?」
「何だ、旦那の知り合い?怖い人に目ぇつけられたのかと思っちゃったよ。びっくりした」
「さ……佐助……」
「……!」
『どれほど時が経ったって関係ないよ。だからいつか……それまで待って。……ごめんね』
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