【沖×神】



***



「定春っ!競争ヨっ!!」

神楽は、只今愛犬(?)定春と散歩・・・競争中である。



「あの角の突き当たりがゴールアルっ!」


「ハッ、ハッ・・ワンッ!」







ドンっっ!!!






「ってぇ・・・、」

「・・・痛いアルぅ〜〜・・」


神楽はゴールの角の突き当たりである少年とぶつかった。




「あ゛ぁっ!誰かと思えばチャイナ!」


「げっ!」


「いってぇじゃねぇかぃ?!慰謝料払いやがれっ、バカチャイナっ!」


「いっ、慰謝料!?ふんっ、ふざけんなヨっ!誰が払うアルかっ!!」


「・・・おいチャイナ野郎」

総悟は左のズボンの裾を少し上げていかにも今したケガを指して睨むようにしゃがみこんでる神楽を見下ろした。



「・・・う゛ぅっ」


「なぁんかお腹すいたなぁ〜〜。団子でも食いてぇ」


「・・・チッ、」





−−−−団子屋。





「っくはぁ!うめぇ」


「・・・ドS・・」


「あ゛?なんか言ったか、チャイナぁ?」


「・・・」


「?なんでぃ・・?」


「・・・」


「・・・じゃないヨ・・、」


「は?」


「私はチャイナじゃないネっ!」

神楽は真剣な目で総悟を見た。



「チャイナじゃなくて、神楽という名前がちゃんあるヨっ!!」


「だっ、だから何だよっ・・」


「・・呼ぶアル。






ちゃんと、

名前で呼べヨっ!!




(・・・かっ・・///)
(かっ?)
(・・・神楽、ボソッ)
(声が小さいアルっ!)
(もう二度と言わねぇやぃっ///)








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