I have longed for you for a long time

□恋愛対象外
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「一つのものを護るで一護だ!」

「……顔が近い。」

「そうよ。離れなさい!全くちょっと目を離したらこれなんだから。あんた…」

「松本副隊長は今までにどこにいたんだ?」






隊長と黒崎が言い争いを始めた頃、松本が外に出ていったので何か仕事だろうと検討をつけ問いかけた。

俺が問いかけると松本ははっとした顔で隊長に詰め寄る。






「そうだわ。隊長、総隊長から来いっていう伝令がありました!」

「そうか……じゃあな黒崎一護。平澤頼んだぞ。」

「おう。」

「いってらっしゃい。」






隊長達が出ていくと黒崎と俺の二人っきり。

躊躇いがちに黒崎が口を開く。






「冬獅郎ってすごいな。」

「当たり前だろ?俺達の隊長なんだからな。」

「だけど………何か頼りない背中してるな。」

「は?」






隊長ほど頼れる隊長はいない。

こいつは何を言いたいんだ。






「いや、悪く言ったんじゃねえんだ。たださ、苦しそうだなって……」

「ふーん。で、更木隊長が近づいて来てるけどいいのか?」

「げ!また来るわ!」






それから現世に帰るまでの間、あいつは毎日隊長に会いに来た。

現世に帰ったあとも暇があれば来た。

最初、隊長は嫌な顔をしていたが、次第に来るのが待ち遠しくなったようで、俺はそれがなんとなく嫌だった。
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