I have longed for you for a long time

□あなただけを愛してる@
2ページ/4ページ





その日冬獅郎は吐き気に苦しんでいた。

ここ数週間、軽い吐き気はしていたが特にひどかった。

しかしそんな日に限って隊主会が開かれた。






「今日未明、死神代行黒崎一護が人間としての生を終えた。」






隊長たちは一瞬ざわめき、日番谷の方をちらっと見る。

明らかに顔色が悪くなっていた。






「先生、死因は?」

「子供を助けて車に引かれたらしい。魂送してこちらに来ておるのだが、いくつか問題があってのう。」

「問題って……霊圧が低くなったとかかい?」






山本がちらっと日番谷を伺うと溜め息混じりに言葉をつむぐ。






「生前の記憶が無くなっておった。しかし、斬魄刀の名だけは覚えておったから卍解も時間の問題よ。」

「斬魄刀の名だけですか?」

「そうじゃ。自分が死神だったことすら知らぬ。」

「それでは日番谷のことも忘れたというの……」

「浮竹、もういい。」
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ