I have longed for you for a long time

□あなただけを愛してるB
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「ああー死ぬかと思った。」

「生前からお前との勝負を望んでいたからな。無理もない。」






副官のルキアと二人で各隊に就任の挨拶に回っていた。

ルキアは生前に交流があったらしく気があうからとてもやりやすい。

挨拶回りも後一つ行くだけだ。






「後は十番隊か…今日の隊主会にはいなかったけど……」

「一真くんが体調を崩したらしい。」

「かずま?」

「日番谷隊長のご子息だ。」

「へぇ。」

「いいか、絶対に失礼のないように……」

「わかったって!」






ルキアとともに十番隊に赴くとなんとも厳しい視線にさらされた。

十番隊には初めて来たはずなのになんだこの扱いは……

そしてルキアがノックをして入室の了解を得る。

中に入って目に入ったのは透き通るような銀髪と碧色の目、整った顔立ちの白い羽織を着た女性。

あれ、おかしいな確か日番谷冬獅郎であってるよな。

でも前にいるのは女だし、もしかして女装?






「日番谷冬獅郎であってる。正真正銘女だ。」

「お、なんだあってたのか!って何で?」

「全部声に出てた。松本いつまで笑ってるつもりだ。」






乱菊さんは肩を震わせて笑っていた。

何もそこまで笑わなくても……






「悪かったよ。俺は新しく就任した黒崎一護だ。」

「十番隊隊長日番谷冬獅郎だ。隊主会に出れなくて悪かったな。」
「いいって。大丈夫なのか?」

「ああ、別に病気になったわけじゃないんだ。珍しく駄々をこねただけ。体調悪いって言わないとサボったことになるだろ?」






やはり隊長格ってのは肝が座ってんだな。

それにしても綺麗なやつだよな。

何か儚げというか寂しそうというか…

何か守ってやりたい。

こいつの旦那が羨ましい。
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