I have longed for you for a long time

□あなただけを愛してるA
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「俺の所属は五番隊か。緊張するなあ。」






死んでから一年を空鶴さんのところで過ごし、その後六年かけて霊術院を卒業した。

生前の俺の活躍は聞いたけど、覚えてないからピンとこない。

確かに卍解はすぐに会得したが、鬼道はまったくダメだった(そのせいでまるまる六年通ったのだ。)

それに昔の俺を知るやつらがいるのも少しきつい気がする。

こちとら全く覚えていないのに困るのだ。

そんなことを考えながら歩いていると小さな子供が俺にぶつかり転けた。






「悪い、大丈夫か?」

「……へい…き…!!」






子供は目を見開いて俺を見る。

珍しい髪の色に驚いたのかと思ったが、俺と同じオレンジの髪と碧色の目の子供だったからそれはないだろう。

とりあえず手をさしのばすがきっと睨まれると走っていってしまった。

よくわからないが嫌われたようなので少し落ち込むと首根っこを掴まれた。






「何してんだよ。時間はとっくに過ぎてんぞ。」

「えーと…」

「五番隊隊長阿散井恋次だ。よろしくな。」
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