短編
□匣の中身はアーロ
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隊長はカスだアホだと言われているけど暗殺部隊ヴァリアーのNo.2だ。
世話好きだし苦労人。
可哀相な場面をよく見かける。
そんな変な・・・いや、素敵な人が私の上司であり仲間。
そんな隊長が匣兵器というものを手にした。
「隊長、匣兵器を開匣してください。どんなのが入ってるんですか?」
隊長が選んだ匣。
おおよその見当はついてるけど興味ある。
「なんだぁ、そんなに見てぇのかぁ」
「見たい!早く早くっ」
青い炎を匣に注入して、開匣され出現したのはでっかい鮫だった。
「いやぁ〜予想通り」
「なんか言ったかぁ」
「かっこいい鮫ですね」
「アーロだぁ」
名前がもうついていた。
しかもアーロって、もっとこうヒネリはなかったんですか隊長。
「凄い歯ですね、やっぱり鮫だから肉食系?」
「匣兵器は食わなくても問題ねぇ」
「そうなんだ」
詳しいことは知らないけど、私も欲しいなぁ。
「ちょっとスクアーロ〜、これどうするのよ」
「う゛お゛ぉい、それは動かすなと言っておいたじゃねぇか!!」
ルッスーリアさんに呼ばれて隊長はアーロから離れていった。
アーロは私の周りを優雅に泳いでいる。
「アーロって大きいからフカも大きいね」
手を伸ばしてヒレに触れたら、次の瞬間私はアーロの口の中に体半分を食べられていた。
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