Non lasciare il mio lato (俺の傍から離れるな)
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休みが明けての月曜日。
出勤すると頭に包帯を巻いた前田さんがいた。
「おはようございます前田さん」
「おはよっつ!!鮫縞、・・いや鮫縞さん」
態度が変わった。
「あの・・・、その傷・・・」
「あっいや、これはいいんだ!俺が悪くて、俺は絶対言わないから!」
「何をですか?」
「・・・・・」
スクアーロさん、あなたいったい何したんですか!?
明らかに前田さん怯えてるんですけど・・・。
「あの?」
「・・・鮫縞の彼氏なんだろ、あの男」
小声になった。
「あんな怖い、っいや鮫縞に惚れてる彼氏いるなら言えよ」
「いや彼氏じゃないし」
「はぁ!?じゃなんだよ、俺の女に手ぇ出すな!!って凄い剣幕で怒鳴られたんだぜ俺」
「・・なんかすみません」
「いや別に、もういいよ。・・・余計なことかもしれないけど、あんま付き合わない方がいい人種だと思うぜ」
「そうですね。私もそう思いました」
最初は。
「まっ、会社の中まで見張られてることはないだろうからいいけど、・・・でもこれからは、・・悪いけど必要以上に接触しないでくれ、生命の危機だ」
「・・・はい」
まったく前田さんが怯える程、かなりのことをしたんですね。
捨てたと言っていたけど、何されたか怖くて聞けなかったよ。
前田さんがいい人でよかった。
社内で変な噂が立つこともなく、今日も平和な仕事日和。
相変わらず課長にはムカつくけど。
「ねぇ鮫縞さん、今夜カラオケ行くんだけど一緒にどう?」
「いいですね、行きます」
「うん、じゃ定時に終わらせてそのまま直行するからね」
「はい」
カラオケかぁ、久しぶりだな。
楽しみ。
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