Non lasciare il mio lato (俺の傍から離れるな)

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目が覚めたのは昼近くだった。
全身がだるくて、重い腕を伸ばして携帯で時間を確認。
私は慌てて飛び起きた。


「いっつつ!!」


至るところが痛くて、泣きそうになった。
それでも連絡も無しに会社を休んだら無断欠勤になってしまう。
昨日は残業をして今日も早くに行こうと思っていたのに・・・。

あれそういえば、あの人はどこ行った??


「いない」


狭い部屋に隠れる場所なんてない。
浴室からも音がしないし私が寝ている間に帰ったんだろう。


「・・・やられちゃっただけか私」


それでも嫌な気がしないのは凄く気持ちよかったから?
私が初めてだったから凄く優しくしてくれた気がする。


「とにかくシャワー浴びたい」


鏡を見て胸元に多数ある紅い痣。
これがキスマーク?初めて見た。

シャワーだけでさっさと出てきた。
腰が凄く痛くて動きたくないが出勤しないわけにもいかず、着替えているとドアが開いた。


「う゛お゛ぉい、出かけんのかぁ?」
「なっ!?帰ったんじゃ??」
「冷蔵庫にたいしたもんねぇから買いもんに行ってただけだぁ、服も欲しかったしなぁ」
「・・・・・」
「飯まだだろ」


当たり前のようにキッチンに立ち、その人は料理を始めた。
何?なんなの??
なんで料理してんの?


「あのっつつ、あたた」


詰め寄ろうとして動いたら足がつって、腰も合わせて痛みその場にしゃがみこんだ。


「やっぱり痛ぇだろ、おとなしく寝てろぉ」
「そんなことより、なんでまだいるの?」
「帰るなんて言ってねぇぞ」


そりゃあ言ってないけど、料理作っている意味がわからない。


「私これから仕事なんです!出ていってもらわないと困ります」
「SEXした仲だし、いいじゃねぇか」
「セック!!なん!!」
「お前初めてだったんだろぉ。攻めちまったから体キツイだろうし、出勤なんてやめとけぇ」
「なっ、なっ」
「楽な格好して座れぇ、できたぞ」
「私は!」
「座れ」
「・・はい」


なんで逆らえないんだ私?
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