風の音(詩)

□詩
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木々のつぶやき





風が一つ

木々が鳴く


風が一つ

雲が去る



熱くなった体に

風が一つ降りそそぎ

広がりゆく私の想いが

風に撫でられ静かに眠る


そうして私も眠る



静けさの中

歌の広がりを感じる

カーテンが揺れる度

木々が手をたたく度

それにのせて広がる声

風に織りこんだ歌は大地の想い

耳をすませば体に染み込んでいく

大地の想いにつつまれて

大地の優しい声に心とらわれる


そうして私は眠る



眠たそうな木々

気怠そうに吹く風

彼らのつぶやきを知りつつも

大地の想いを代弁する

木々の優しさで私は眠る

風の心地よさで夢を見る




風が一つ、木々が鳴き

風が一つ、雲が去る



偽りなき月光の下

そうして私は眠るのである





【 解説 】
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