chocolate

□初恋勇者 《第4章》
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11月のあの夜から2週間後の金曜日、1日の授業を終えた後でケータイを見ると橘からのメールが届いていた。


『to ムラっちょ
 今日、時間ある? 
 またあの店で食事
 しない?    』


当然行くよと返信をし、夕方学校を出て一度アパートへ戻って例のノートをカバンへ突っ込み、ほんの少しお洒落をしてイソイソとお出かけしようとしたらアパートの出口でまた市原と遭遇。


おまけに今日は清水まで一緒で、なんでこの2人が行動を共にしているのだろうかと訝っているとこちらへ声を掛けて来た。


「センセー、こんな時間にドコ行くの? 」
「市原さんも清水君とどこへ行くのかな? 」
「塾、私達同じだから。お受験するし」
「へぇ、それじゃ頑張って」


何故かジトーッとした目つきの市原、それに対してただ単に先生にたまたま会ったなとボヘーッとしている清水。
 男と女は違う生き物だと思うが橘と俺は昔、全て同じだった。
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