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□初恋勇者 《第3章》
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 第3章 ― あせらずがんばれ ―



大喜びの男子と反対に、市原を先頭にした一部の女子が


『ゲーム会社なんかイヤ、ギャル系アパレルの見学がいぃー』


と騒ぐのを必死に抑え込んで迎えた社会科見学の当日、美人受付嬢がコンパニオン役になって案内をしてくれた。


その間も市原は


「センセー、後でメアド聞いちゃえば? 」


 とか


「お姉さーん、ウチの先生どぅお? 」


などとはやし立て、清水は清水で目をキラキラさせながらあっちをウロウロ、こっちをウロウロと落ち着きが無く、一緒に来ていた鬼川から俺の管理能力を疑われるのではないかと冷や汗をかきどおしだ。
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