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□初恋勇者 《第4章》
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駄菓子屋で買い食いもしたし、時には休み時間や放課後のドッジボールで容赦ないやり取りもしたし、性別の差なんか少しも感じない付き合い。


ボーイッシュな橘が他の女子とは違うと感じていたけれど、それが自然で当たり前だと思っていた。


それでも俺はいつしか仄かな恋をしていたけど、でも当時はそれが何なのか分からなくて、やっとそれに気付いたのは離れ離れになる直前。


だけど本当の想いは伝えられなかった、当時の橘は両親を亡くしたばかりでひどく落ち込んでいたしそれに転校という子供に取っての一大事を目前に毎日毎日嘆いていたから、余計に辛い思いをさせたくなくて。
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