chocolate

□芍薬
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気付けば駅のホームのベンチの上、トランクを抱えたまま横には気持ち良さそうな顔をしてイビキをかくミッチー。


仲間達はラストスパートを利かせて既に終電へ乗り込んだ後で、ここに2人で取り残され。


「ミッチー、起きなさいよっ! 」
「んが……」


目の前には大きなビニール製の袋が今日貰ったプレゼントをはみ出しながら2つも置かれていて、この先どうしようかと目の前が暗くなる。


そういえばあの芍薬の花束はどうしたのだろう?


もしかしてこの袋の中かなと思い、覗き込んだけれどそこには無かった。
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