ケイアキ小説

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明良に無視される拷問の日々を必然的に選んだけいすけの理性はこれっぽっちの欠片もなくなっていた。
けいすけは引っ込めようとする明良の舌を逃がすまいと絡めとり、静かな教室に水音と二人の吐息。
耳までも犯すそれは明良をも取り込んでしまう。
「け…すけ…はぁはぁ…」
口端からお互いの交じり合った唾液が垂れ流れる。
透明の液はけいすけの顎から首、鎖骨に流れやらしさを生み出し明良はごくっと息を呑んだ。
「はぁはぁはぁ…」
「あ、明良!?」
「何だ…よ…」
「いや、何でもない…」
明良は赤い舌で鎖骨から顎まで舐め上げ、垂れる唾液をふき取ったのだ。
正直明良がこんな事をするなんて思えない。
人に見られるかもしれないスリル感や放課後の教室。
このシチュエーションに興奮してるとしか考えられない。
「ねぇ明良。いや…明良君」
「…何だよけいすけ、君付けなんかして?」
「けいすけじゃなくって先生って呼んで…」
「…はぁ?」
「いいから」
「絶対…嫌だ」
「ふーん。じゃぁ」
「んぐっ!!」
「悪い生徒には補習しなくちゃいけませんね」
けいすけは明良の口に二本の指を突っ込んでバラバラに動かした。
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