ケイアキ小説

□ラクガキ。〜アキラの場合〜
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こんだけされてるのに全然起きないし、寝言も言ってるし。
「ワンって言ってみろ…ケイスケ…」
「…。う〜っ」
嫌だったのか、うなって拒んでいる。
いったいどんな夢になっているのか…。
アキラは動物に対して可愛いと思う感情がケイスケからにも感じていた。
(…犬に例えるなら柴犬だな)

※※※

しばらくクイクイと茶色の短い毛を引っ張り撫でたりして遊でいるうちに自分も眠くなってきた。
ケイスケを起こしてベットに入ろうかと思ったけど…
このままケイスケの傍で眠りたい。
しつこいくらいケイスケから自分を求められていたからそれがなくなると自分から求ている。
ケイスケに触れたい。
…触れられたい。
…自分が欲しい言葉をかけて欲しい…
……ケイスケ…。
「…アキラって…言ってみせろよ…」
(何言ってんだ…俺)
人間疲れると意識が違うところに飛ぶんだなと自分に言い聞かせ、恥ずかし紛れにケイスケを蹴起こした。
「って!!」
「いつまで寝てんだよ…さっさと風呂入って寝ろ、バカ!!」
アキラはズカズカと寝室に入っていった。
それを眠い目で後を追うケイスケは何が起こっているのかさっぱりなのでした。


終わり。
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