ケイアキ小説
□花見
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「アキラ-。ちょっと来て!」
外に出ていたケイスケが窓からヒョッコリと顔を出し自分を呼ぶ。
「何だよ」
「いいから早く」
酷い花粉症なのに何故外に出なければならないとおもむろに顔に出すと少しだけと顔の前で手を合わせて懇願するもんだから断りにくい。
どうしたら自分の願いを聞いてくれるかをケイスケわ解っているのだ。
だから余計に腹立つ。
そんな気もしらないでケイスケわアキラに缶ビールを渡す。
(ビール!?中で飲めばいいだろう…)
アキラわ缶ビールを見た後にケイスケを見る。
「へへ、ちょっとしたお花見」
「…花見…??」
「そう花見。アキラわ嫌だと思うけど俺アキラとどうしても花見がしたくってさ。やっぱり春の行事だし…ね」
ヘラっと笑いながら頬を2度人差し指でポリポリとかく。
どうしてこうケイスケの笑顔に弱いのだろう。
甘やかしている自分も自分だとため息を吐くが
その、うらはらに自分の口角が少し上がっている事にアキラわ気づいてわいないだろう。
「解ったよ」
「ありがとう、アキラ」
桜わ近くの公園に数少ないが咲いている。