ケイアキ小説

□不思議の国のケイスケ
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古びたホテルの一室で行為を終えた男女二人が将来について話し合っていた。

「ねぇ、ケイスケ。私達付き合ってもう2年になるじゃない」

「あぁ」

「だからね…ってケイスケ聞いてるの!?」

「…あぁ」

男の気のない返事に痺れを切らせた女は枕を軽くぶつけてバスルームへと向かった。

どうせ結婚の話だろう。

結婚する気のない男はどう断ろうか考えていた。

男には幼い頃から思い続けている人がいる。

どうしても忘れられない、忘れなければならないのに。


「…アキラ」
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