銀色はいすくーる

□2時間目
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プルルルルルル…

志村家に、一本の電話がかかってきた。

それを、すぐそばに居た新八が手に取る。



「はいもしもし。志村ですけど…」

《あっ新八アルか?私ネ》

「…もしかして、神楽ちゃん?」



相手は、同じクラスの神楽だった。

しかし、名前ぐらい言ってくれてもいいじゃないか…

いきなり「私」とか言われても…独特な喋り方で助かったけど。



「えっと…用件は?
 姉上に代わった方がいいかな?」

《いや、新八でいいネ》

「えっと、何かメモすることとか…」

《別に今日の事だから心配いらないネ!
 実は、今日瑠奈の家に行くアル!》

「えっ本当に行くの?!」

「…新ちゃん、誰からの電話なの?」

「あっちょっとごめん《うぉぉい!何すんだヨ!き…》
 ………あの、神楽ちゃんからですよ。
 今日、瑠奈さんの家に行くそうです」

「あら、そうなの?
 じゃあ、時間とかもちゃんと聞いてて頂戴ね」

「あ、はい。分かってますよ。
 もしもし、神楽ちゃ《ツーツーツー》…あれ?」

「新ちゃん、どうかしたの?
 神楽ちゃんからの電話でしょう?」

「はい、なんかもう切れちゃってて…」

「あら、そう…
 私達は瑠奈ちゃんのお家どこか知らないものね」

「でも、先生たちの家の近くって言ってたし…
 とりあえず、先生たちの家に行ってみましょうよ」

「それもそうね?」


【2時間目】
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