銀色はいすくーる
□1時間目
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−光洋中学校−
「Nice to meet you. I am Tomoharu.」
「…はい、では神崎君は、あの後ろの開いてる席に座って下さいね。
ていうか、日本語でお願いしますね?」
「・・あ、すいませんでした」
智春は、そのまま歩いて席に着く。
かなり周りからは熱い視線を受けている、が何も気にとめないのがコイツ。
それから、同じように自己紹介会が開かれいろいろと質問攻めだった。
「んーとりあえず、剣道とか面白そうだしなー、俺やったことないし。
でもまぁ、やっぱ運動部には入りたいかもしれないな」
「では、次の質問は…はい、どうぞ」
「えっと、神崎君って好きな人いるの?」
「(好きな人…あ)うん、まぁいるね」
「それって、この学校に居たりする?」
「(姉ちゃんだしな…
姉ちゃんは、なんだっけ?金魂高校?)」
「ねぇねぇ!神崎君の好きなタイプって何?」
「えっ…つーか、なんでそれ系の質問ばっかなの?
まぁいいけど…俺の好み…
(姉ちゃんの容姿をそのまま言えばいいかな…)」
「普通に優しくて、髪の長い人…かな」
「「「キャ―――ッ!」」」
「(五月蠅い…)」
「じゃあじゃあ!
このクラスの中で誰が一番可愛いと思う?」
バッと、クラス全員の女子が智春の方に視線を向ける。
智春は、一瞬ドキッとしたがすんなりと。
「俺が選ぶの!?
…んー、ここの中からは選べないけど…
(姉ちゃん高校に居るし)」
因みに、好きなのは姉なので間違いなく事実である。
だが、それを勝手に解釈する女子。
「この中からは選べない」→「みんな可愛いさ」
女子の勝手な解釈により、ますます人気度UPの智春であった。
−銀魂高校−
一時限目は、学活。
係や、委員会などを決める。
そして、新しい席順はこうなった。
※携帯で見づらい方、ごめんなさい。
『えっと、こんなのでよかったのかな?』
「やったネ!神崎さんと一緒になれたヨ!」
『あっそう…なの?』
「ていうか、どうしていつも僕は前なんですか…」
「お前は、ツッコミの為にここに居るんだ」
「え?やっぱりツッコミしかないっすか…僕って」
「オイ、誰か席を代わってくれ」
「土方さんの近くですかィ…チッハズレちまいやした」
「それは、こっちのセリフだボケ…」
「へーへー…」
『せっ先生。
あの、私の後ろとあの…
柳生さんの後ろの席が空いているんですけど、居ないんですか?』
「あー九兵衛の後ろはサボりだな。
神崎の後ろは、まぁ転校生がきたときのたまたまのあまりってヤツだな」
「えっ転校生来るんですか?」
「知らねー」
「そんな身も蓋もない…」
まぁ、くだらない話もありつつ…
係なども、しっかり決めて早くも一時間目が終わった。
そして、気づくとチャイムがなっていた。
「よーし、じゃあ今日は終わりな。
日直!」
「はーい、きりーつ、れい「銀魂ー!」えぇっ!?」
『(えっこれって、恒例なのかな?)』
※違います。
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