ショートストーリー

□ホノカな恋
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あたしは泣いていた…なぜだかわからないけど
アルテナがフォルセナに攻め込んだせいで無駄な血を流させてしまった…

自分のせいではないとはいえ、自分がアルテナの王女である以上責任は感じずにはいられなかった
あとから あとから涙が零れおちてく…

その人間に優しくされると余計につらい

「…俺の敵は紅蓮の魔導師だけだ…あんたらじゃない…」
デュランの瞳が涙で濡れたあたしをみる…そしてクルミのカケラをあたしの口にいれこんだ

「?!なにする…」

飲み込んだ途端
パワーが戻った感じがした
「…ベソかいてる暇あんならさっさとアイツを倒して女王さまをたすけだすぜ」

「…兵士のボーヤがあたしに命令してんじゃないわよ…」

しゃっくりあげながら後に続く

奴の背中を見ながら


コイツ…良いやつ…


…デュランかあ…

意地っ張りな王女さまに恋がホノカに芽生えたのでした…

…兵士と王女…

この二人の恋の行方はどうなるか見物です…




終われ
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