青の言葉(20)

□おとぎ話
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『なんか可愛いなぁと思って…』

そんな事を電話越しに言われて照れ隠しの為に饒舌になる僕を置いて…

きみは何を思ってたんだろうね。

見なくても尻尾を振ってるのが分かる僕の声は、自慢でもあって弱点。

僕が創りたかったのはきみとの未来であって、決して懐かしむ為の思い出じゃなかったのに…

どこで乗り間違えて、お互い違う終着駅を目指しちゃったんだろう。

『むかし、むかし、あるところに…』

『めでたし、めでたし…』

そんな話を創りたかったのになぁ…。

『めでたし、めでたし…』

いつの日かそんな風に子どもに話したかったのになぁ…。

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